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2022/06/07 08:47

上値の重い展開か、米金利上昇を警戒 無料記事

◆7日の香港マーケットは、金利上昇が重しとなる流れか。(亜州リサーチ編集部)
 外部環境には不安材料がある。中でも、米長期金利が上昇基調に転じたことはネガティブだ。米金融政策に影響を与える雇用情勢の改善を受け、米連邦準備理事会(FRB)はインフレを抑えるため、積極的な引き締めを継続するとの見方が多い。米10年債利回りは再び3.0%台の節目を突破し、およそ1カ月ぶりの高水準に達した。昨夜の米株市場は、中国の経済活動再開で世界のサプライチェーンも回復すると期待され高く推移していたが、金利上昇を嫌気し終盤に伸び悩んだ(一時マイナス)。主要指標のNYダウは前日比0.04%高、ハイテク株比率の大きいナスダック指数は0.40%高と小反発で取引を終了した。
 一方、中国国内の環境は良好。財政・金融政策や、経済活動再開の期待が投資家心理を上向かせている。中国景気の持ち直しが期待される中、海外マネーの中国流入も加速する状況だ。本土・香港間の相互取引スキームを通じた6日の売買では、香港経由の本土株取引が大幅な買い越しだった。
 こうした中、本日の香港・本土マーケットは全体として上値の重い展開か。中国経済の持ち直し期待は引き続き支えとなりそうだが、米金利の上昇基調が嫌気されそうだ。長期金利は欧州や中国でも上昇している。また、このところの急ピッチな上昇で、売り圧力も意識されそうだ(昨日はハンセン指数と上海総合指数はそろって2カ月ぶり高値)。


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