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2022/10/21 08:43

上値の重い展開か、米金利高を懸念 無料記事

◆21日の香港マーケットは、米金利高を懸念し上値の重い展開か。(亜州リサーチ編集部)
 外部環境はネガティブ。20日の米株市場では、米長期金利の上昇が嫌気され、主要指標のNYダウが前日比0.3%安、ハイテク株比率の大きいナスダック指数が0.6%安とそろって続落した。米債券市場では、米10年債利回りが再び上昇の勢いを増し、約14年ぶりの高水準に達している。堅調な米労働指標を背景に、インフレが進むと警戒された。米労働省が20日発表した新規失業保険申請件数(週間)は増加予想に反し、前週から減少している。米連邦準備理事会(FRB)は積極的な利上げを継続すると危惧された。
 一方、中国国内の環境はそれほど悪くない。中国当局は新型コロナウイルス感染を徹底的に封じ込める「ゼロコロナ」政策を持続しているが、一部で緩和の兆しも出てきた。外電は20日、中国が新型コロナウイルス水際対策の緩和を検討しているもよう――と報じている。また、ハイテク産業支援策の思惑も浮上。「中国当局はここ1週間、米国が打ち出した半導体分野の新たな対中規制を巡り、国内の主要な半導体企業と緊急会合を開いた」と伝わった。
 こうした中、本日の香港・本土マーケットは全体として上値の重い展開か。中国の政策期待は強まっているものの、米金利高が逆風だ。一服していた人民元安が再び進行していることもマイナス。対米ドルのオフショア(本土市場外)人民元は、20日に記録した2010年7月に取引を開始して以来の安値に接近している。


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