/ 詳細
検索 (期間指定)
期間
亜州リサーチFacebook公式ページ 亜州リサーチYoutube公式チャンネル

2022/04/20 08:52

神経質な値動きか、中国の金融政策が気がかり 無料記事

◆20日の香港マーケットは、中国の金融政策見極めで神経質な値動きか。(亜州リサーチ編集部)
 外部環境は安定的。昨夜の米株市場では、主要指標のNYダウが前日比1.5%高、ハイテク株比率の大きいナスダック指数が2.2%高とそろって3日ぶりに反発した。原油上昇の一服が好感される。WTI原油先物が5.2%安と5日ぶりに急反落する中、消費活動を抑制するとの不安がやや薄らいだ。スポーツ用品のナイキや、映画・娯楽のウォルト・ディズニーなどの消費関連株が買われている。企業業績の好調もプラス。主要500社のうち、これまでに1〜3月期決算報告した企業の約8割で1株利益が予想を上回っている。この日に決算報告した企業では、医薬品・日用品のジョンソン・エンド・ジョンソンが1株利益上振れで3%値上がりした。
 一方、中国国内には気がかり材料がある。中国人民銀行(中央銀行)は本日朝方(日本時間10時15分ごろ)、銀行貸し出しの指標となる4月の最優遇貸出金利「ローンプライムレート(LPR)」を発表する予定。コンセンサス予想では、1年物が3.65%(前月は3.70%)、5年物が4.55%(同4.60%)にそれぞれ引き下げられる見通しだ。それに先立つ15日、人民銀は銀行の預金準備率を0.25%引き下げると発表。引き下げ幅としては過去最小となり、投資家の失望を呼んだ。
 こうした中、本日の香港・本土マーケットは全体として神経質な値動きか。昨夜の米株高は好感されそうだが、上述したLPR発表が気がかりだ。内容によっては、失望売りが広がる恐れもあろう。



内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。

関連ニュース同じカテゴリーのニュース