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2022/11/03 08:55

売り先行か、米金融引き締めの長期化を警戒 無料記事

◆2日の香港マーケットは、米金融引き締めの警戒感で売り先行する流れか。(亜州リサーチ編集部)
 外部環境はネガティブ。2日の米株市場は、米利上げの長期化が懸念され、主要指標のNYダウが前日比1.5%安、ハイテク株比率の大きいナスダック指数が3.4%安とそろって3日続落した。米連邦公開市場委員会(FOMC)では、予想通り4会合連続で通常の3倍となる0.75%の利上げを決定。米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長はその後の記者会見で、◇インフレは高止まりしている、◇利上げ停止の議論は時期尚早、◇最終的な金利想定は従来よりも高くなった――と発言した。米債券市場では、長期金利の指標となる10年債利回りと米政策金利見通しの影響をより受けやすい2年債利回りがそろって上昇している。
 一方、内部環境は悪くない。景気先行き懸念は依然としてくすぶっているが、中国経済再開(リ・オープン)の期待感は高まっている。投与方法が簡単な「吸入型新型コロナウイルスワクチン」の接種が複数都市で始まり、感染拡大が落ち着くとの見方が広がる状況だ。また、当局は景気腰折れを回避するため、経済対策を強めるとの観測も流れている。
 こうした中、本日の香港・本土マーケットは売り先行しそうだ。上述したように、米金融引き締めの長期化懸念が投資家心理の重しとなろう。外国為替市場で、対米ドルのオフショア人民元が元安方向で推移していることもマイナス材料だ。


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