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2022/07/07 09:06

上値の重い展開か、内外に不安材料 無料記事

◆7日の香港マーケットは、米景気の先行き不安と中国のコロナ感染再拡大で上値の重い展開か。(亜州リサーチ編集部)
外部環境はやや安定的。6日の米株市場は、主要指標のNYダウが前日比0.2%高と反発し、ハイテク株比率の大きいナスダック指数が0.3%高と3日続伸した。米金融政策の不透明感がやや薄らぐ。取引時間中に公表された米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨(6月開催分)では、次回(7月)会合で「0.5〜0.75%の利上げが適切」との見通しが示されたが、想定内の内容で警戒されていたタカ派(引き締めに積極的)的な文言はなかった。ただ、米10年債利回りが2年債利回りを下回る逆イールド(景気後退の前兆とされる)は継続し、投資家心理の重しとなっている。
 一方、内部的には好悪材料が交錯。中国政府が景気対策を矢継ぎ早に打ち出していることはプラスだが、新型コロナウイルスの感染拡大はマイナス材料だ。感染が拡大した複数の地域で移動制限などの防疫措置がとられている。コロナ防疫戦の「勝利」を先月宣言した上海市政府は、大規模検査を再開する方針を示した。ロックダウン(都市封鎖)が再び広がることがあれば、景気の下押し要因となる。
 こうした中、本日の香港・本土マーケットは全体として上値の重い展開か。米景気懸念と中国コロナ感染拡大が不安材料として意識されそうだ。ただ、指数は前日の下げが大きかったこともあり、政策期待のある銘柄群などには自律反発期待の買いが入る可能性もあろう。


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