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2022/11/04 08:51

下値を固める展開か、中国経済対策に期待感 無料記事

◆4日の香港マーケットは、中国経済対策の期待感で下値を固める展開か。(亜州リサーチ編集部)
 外部環境はネガティブ。3日の米株市場は、米景気懸念が強まる中、米利上げの長期化が懸念され、主要指標のNYダウが前日比0.5%安、ハイテク株比率の大きいナスダック指数が1.7%安とそろって4日続落した。米連邦公開市場委員会(FOMC)後の記者会見で米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長は、インフレが高止まりしているとしたうえで、利上げ停止の議論は時期尚早と発言。金融引き締めの長期化が景気を冷やす――と懸念された。米債券市場では、10年債利回りが2年債利回りを下回る逆イールド(景気後退の前兆とされる)が一段と広がっている。また、FRBが0.75%利上げを決定したことに続き、英イングランド銀行(中央銀行)も3日、通常の3倍となる0.75%利上げを発表。欧米の積極的な金融引き締めで、世界経済の成長が鈍化するとの不安も高まった。
 中国国内の環境も不透明。3日公表された10月の財新中国非製造業PMI(民間集計)は48.4となり、市場予想(49.0)以上に前月(49.3)から低下した。新型コロナウイルス感染を徹底的に封じ込める「ゼロコロナ」政策が堅持される中、国内の一部地域では行動抑制が強化されている。経済停滞も危惧される状況だ。ただ、当局は景気腰折れを回避するため、経済対策を強めるとの期待もある。
 こうした中、本日の香港・本土マーケットは下値を固める展開となろう。内外に不安材料は山積しているが、中国経済対策の期待感が相場を支えよう。また、「ゼロコロナ」政策緩和の思惑も持続している。


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