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2022/08/01 08:51

売り先行か、中国PMI悪化を不安視 無料記事

◆週明け1日の香港マーケットは、中国景況感の悪化で売り先行か。(亜州リサーチ編集部)
外部環境はポジティブ。7月29日の米株市場は、主要指標のNYダウが前日比1.0%高、ハイテク株比率の大きいナスダック指数が1.9%高とそろって3日続伸した。主要企業の四半期決算報告が進む中、ハイテク大手の好決算が投資家心理を上向かせている。ネット通販のアマゾンが報告した4〜6月期決算は売上高が予想を上回り、7〜9月期の増収を予想し、株価は10%超上昇。スマートフォンの四半期決算も上振れし、株価は3.3%高となった。そのほか、エネルギー関連の銘柄も決算上振れを手がかりに買われている。
 一方、内部環境はネガティブ。7月31日に公表された7月の中国製造業PMI(国家統計局などが集計)は49.0となり、予想(50.3)に反し、前月(50.2)から低下した。景況判断の境目となる50を再び割り込んだ。7月15日に発表された4〜6月の中国GDP成長率が0.4%に失速し、市場予想(1.2%)を大幅に下回ったこともあり、中国経済の先行きが不安視される。また、中国の新型コロナウイルス感染は全体としては落ち着きを見せつつあるものの、一部地域では新規感染者が増加し、行動制限も強化されている状況。経済活動の停滞も懸念される。
 こうした中、本日の香港・本土マーケットは全体として苦戦を強いられそうだ。上述したように、予想外の中国PMI低下が売り材料となろう。ただ、下値を叩くような売りも出にくいだろう。米ハイテク大手の高決算が好感されるほか、直近の下げが大きかったこと(先週末のハンセン指数は2.3%安と3日続落し、約2カ月ぶりの安値)が支えとなりそうだ。


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