/ 詳細
検索 (期間指定)
期間
亜州リサーチFacebook公式ページ 亜州リサーチYoutube公式チャンネル

2022/06/02 08:51

神経質な値動きか、米金利高が重しに 無料記事

◆2日の香港マーケットは、米金利高を嫌気し神経質な値動きか。(亜州リサーチ編集部)
 外部環境はやや不透明。昨夜の米株市場は、主要指標のNYダウが前日比0.5%安、ハイテク株比率の大きいナスダック指数が0.7%安とそろって続落した。金利高を警戒した売りが続く。米10年債利回りは上昇基調を強め、一時2.951%と約2週間ぶりの水準に上昇した。5月の米ISM製造業景気指数が予想に反し前月から上昇する中、市場では「金融当局は引き締めに動きやすくなる」との見方が広がっている。また、サンフランシスコ地区連銀のデイリー総裁は1日、「0.5%の利上げを数回実施し、出来るだけ早く金利水準を2.5%に引き上げる」と述べた。
 一方、中国国内の環境は良好。上海市では前日(1日)、事実上のロックダウン(都市封鎖)が解除された。中国当局が相次ぎ景気テコ入れ策を打ち出していることもあり、過度な景気不安もひとまず後退している。国務院(内閣に相当)は1日、李克強・首相の主宰で常務会議を開き、インフラ建設支援に向け、政策銀行の与信枠を8000億人民元上積みするよう指示した。
 こうした中、本日の香港・本土マーケットは全体として神経質な値動きか。上述したように、米金利高がネガティブ材料となろう。米ドルが主要通貨に対し大幅上昇する中、新興国などからの資金流出が警戒される状況だ。また、中国の経済活動再開はポジティブ材料だが、いったん材料出尽くしととられる可能性もある。企業活動も再開されているが、市場の一部からは「製造業の復旧には時間がかかる」との声も聞かれた。
 なお、香港市場と本土市場はあす3日、端午節により休場。週明け6日に取引を再開する。



内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。

関連ニュース同じカテゴリーのニュース