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2022/03/10 09:01

買い先行か、過度なインフレ懸念後退 無料記事

◆10日の香港マーケットは、インフレ懸念の後退で買い先行か。(亜州リサーチ編集部)
 外部環境は安定的といえる。昨夜の米株市場では、主要指標のNYダウが前日比2.0%高、ハイテク株比率の大きいナスダック指数が3.6%高とそろって5日ぶりに急反発した。原油上昇一服で過度なインフレ懸念が後退。石油輸出国機構(OPEC)加盟国による増産観測が広がり、WTI原油先物は12.1%安と4日ぶりに大幅反落した。小麦や鉄鋼、一部の非鉄なども大幅に値下がりし、企業活動や個人消費も活発化すると期待されている。また、ウクライナのゼレンスキー大統領が9日、「ロシアとの停戦交渉で一定の譲歩をする用意がある」とドイツ紙のインタビューで答えたことも好材料だ。
 一方、内部的には、経済対策の期待感が持続。中国ではあす11日まで、全国人民代表大会(全人代、国会に相当)が開かれている。世界経済の先行き不安がくすぶる中、当局の打ち出す景気テコ入れ策が注目される状況だ。
 こうした中、本日の香港・本土マーケットは買い先行の流れとなろう。中国・香港の新型コロナウイルス感染再拡大など不安材料はあるものの、上述したように、過度なインフレ懸念の後退が投資家心理を上向かせそうだ。また、指数はこのところに下落が急ピッチだったこともあり、買い戻しも入りやすい環境だ。


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