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2022/05/06 09:38

米株安嫌気で売り先行か、中国株ADRも急落 無料記事

◆6日の香港マーケットは、米株安を嫌気し売り先行か。(亜州リサーチ編集部)
 外部環境はネガティブ。昨夜の米株市場では、主要指標のNYダウが前日比3.1%安、ハイテク株比率の大きいナスダック指数が5.0%安と4日ぶりにそろって急反落した(ナスダック指数は年初来安値を更新)。急速な金融引き締めの警戒感が薄らぎ急伸した前日(NYダウは2.8%高、ナスダック指数は3.2%高)から一転し、積極的な引き締めの警戒感が再燃した。米原油相場の上昇(WTI原油先物は0.4%高と続伸)などを受けてインフレ懸念が再び意識され、いったん低下していた米10年債利回りは騰勢を強め、一時3.10%と2018年11月以来の高い水準を付けている。金利高が逆風となり高PERのグロース(成長)株が軒並み値下がりした。
 中国企業ADRも急落。米証券取引委員会(SEC)は4日、「外国企業説明責任法(HFCAA)」に抵触する上場企業の暫定リストに、蔚来集団(ニーオ:9866/HK、NIO/NYSE)など88社を追加した(NIO株は15.2%安)。
 一方、中国国内では新型コロナウイルス感染対策の行動抑制長期化が警戒されている。国務院(内閣に相当)は5日の常務会議で、「ゼロコロナ」政策を堅持していく方針を改めて確認した。一部地域で新規感染者数の鈍化がみられるものの、外出制限などの完全な解除は程遠い。景気の先行きも不安視されている。
 こうした中、本日の香港・本土マーケットは全体として苦戦を強いられそうだ。米長期金利の上昇や、米株の急落が嫌気されるだろう。



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