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2022/03/21 08:55

しっかりか、米中の景気懸念が後退 無料記事

◆週明け21日の香港マーケットは、米中の過度な景気懸念の後退でしっかりとした展開か。(亜州リサーチ編集部)
 外部環境は良好。先週末の米株市場では、主要指標のNYダウが前日比0.8%高と5日続伸し、ハイテク株比率の大きいナスダック指数が2.0%高と4日続伸した。米金融政策を巡る不透明感が薄らぎ、投資家のリスク選好が高まっている。パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長が米連邦公開市場委員会(FOMC)後の会見で、「利上げが米経済の足かせになることはない」と説明したことを引き続き材料視した。また、ウォラーFRB理事やブラード・セントルイス連銀総裁なども同様に、米経済の良好な環境は続くと述べている。
 ウクライナ情勢を巡るオンラインでの米中首脳会談に関しては、懸念されていた双方を大きく刺激する過激な発言はなく、両国関係が更に悪化するとの不安は後退した。
 一方、内部的には、新型コロナウイルス感染再拡大による経済活動縮小の不安がやや薄らいだことがプラス。深セン市政府は20日、市内の企業活動を21日から正常に戻すと発表した。
 なお、中国では本日朝方(日本時間10時15分ごろ)、中国人民銀行(中央銀行)が銀行貸し出しの指標となる3月の最優遇貸出金利「ローンプライムレート(LPR)」を発表する予定。コンセンサス予想は据え置きだが、一部では引き下げ観測も流れている。
 こうした中、本日の香港・本土マーケットは全体としてしっかりとした展開か。上述したように、内外で過度な景気懸念が薄らいでいることを好感しそうだ。


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