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2022/04/25 08:55

売り先行か、内外に不安材料 無料記事

◆週明け25日の香港マーケットは、内外環境の不透明感で売られる展開か。(亜州リサーチ編集部)
 外部環境はネガティブ。先週末の米株市場では、主要指標のNYダウが前日比2.8%安と続落し、ハイテク株比率の大きいナスダック指数が2.5%安と3日続落した。米金利上昇が止まらず、投資家のリスク回避姿勢が鮮明化している。米金融当局者からタカ派(引き締めに積極的)発言が相次ぐ中、米10年債利回りは2.9%台と高止まりし、目先の金融政策に影響しやすい2年債は2018年12月以来の高水準に達した。米株市場の不安心理を表すVIX(20を超えると不安心理が高まった状態とされる通称「恐怖指数」)は28.21に達し、前日比で24.38%上昇。節目の20を上回って推移している。
 一方、内部的には新型コロナウイルス感染の影響が不安視される状況。中国のコロナ新規感染者数は一部で落ち着きを見せつつあるものの、政府が「ゼロコロナ」政策を推進していることもあり、行動抑制の完全解除には時間がかかると予想されている。
 決算報告が本格化。香港では今週、主要な中国企業の決算発表がピークを迎える。本日は中興通訊(763/HK)や招金鉱業(1818/HK)、あす26日は、万洲国際(288/HK)や中国海外発展(688/HK)、華能国際電力(902/HK)、重慶鋼鉄(1053/HK)、中聯重科(1157/HK)、江西カン鋒リ業(1772/HK)、新疆金風科技(2208/HK)、中国アルミ(2600/HK)、海通証券(6837/HK)などが1〜3月期業績を公表する予定だ。
 こうした中、本日の香港・本土マーケットは売りが先行する流れか。上述したように、米金利上昇と中国コロナ感染の警戒感が投資家心理の重しとなりそうだ。


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