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2022/06/08 08:46

底堅く推移か、米金利低下を好感 無料記事

◆8日の香港マーケットは、米金利低下を好感して底堅く推移か。(亜州リサーチ編集部)
 外部環境は落ち着きつつある。昨夜の米株市場では、主要指標のNYダウが前日比0.8%高、ハイテク株比率の大きいナスダック指数が0.9%高とそろって続伸した。米長期金利の低下が買い安心感を誘う。再び3.0%台の節目を突破していた米10年債利回りだが、取引時間中は2.9%台と急低下した。米小売大手ターゲットは在庫が過剰に膨れ上がったとして、製品の大幅値下げを示唆。市場に、「インフレはピークを打った可能性がある」との見方が浮上した。また、中国の経済活動正常化が期待され、建機のキャタピラーなど関連銘柄が軒並み上昇したことも追い風となっている。
 中国国内の環境も安定的。中でも、主要都市で経済活動の再開が始まっていることはポジティブだ。新型コロナウイルス感染対策としては、中国最大の経済都市、上海市で事実上のロックダウン(都市封鎖)が解除され、それに続き首都北京市でも制限緩和が始まっている。北京市では6日までの4日連続で、市中感染者ゼロを達成した(隔離施設を除く)。
 なお、中国ではあす9日、5月の貿易統計が発表される。直前のコンセンサス予想では、輸出と輸入の伸びが前月から大幅に改善する見込みだ。
 こうした中、本日の香港・本土マーケットは全体として底堅い展開か。中国の経済活動再開に加え、米金利低下が好感されそうだ。金利については、中国10年債利回りも低下に転じている。ただ、あすの中国貿易統計を見極めたいとするスタンスが強まれば、買い手控え要因として意識される可能性もあろう。


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