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2022/09/26 08:46

売り先行か、欧米の金利高を懸念 無料記事

◆週明け26日の香港マーケットは、欧米の金利高を懸念した売りが先行する展開か。(亜州リサーチ編集部)
 外部環境はネガティブ。先週末の米株市場では、欧米の金利高で経済が冷え込むとの懸念が一段と高まり、主要指標のNYダウが前日比1.6%安、ハイテク株比率の大きいナスダック指数が1.8%安とそろって4日続落した。NYダウは年初来安値を更新している。米連邦準備理事会(FRB)が積極的な利上げを継続するとの見方が広がる中、米債券市場では、長期金利の指標となる10年債利回りが2010年4月以来の高値水準に達し、米政策金利見通しの影響をより受けやすい2年債利回りは2007年10月以来の高水準を記録した。また、英国では大規模な減税策が打ち出されたことで、財政悪化懸念が浮上し、英長期金利が急上昇している。米株市場の不安心理を表すVIX(20を超えると不安心理が高まった状態とされる通称「恐怖指数」)は29.92となり、前日比で9.40%上昇。一時、32.31まで上昇し、警戒水域と言われる30を上回った。
 一方、内部的には人民元安の進行が不安視されている。米金利高を背景に、外国為替市場で対米ドルのオフショア人民元は節目の7.10人民元台を突破し、26日朝方も2020年5月上旬以来の元安水準で推移している。中国本土からの資金流出懸念も強まる状況だ。
 こうした中、本日の香港・本土マーケットは売りが先行しそうだ。上述したように、欧米の金利高がマイナス材料。世界経済が景気後退(リセッション)に向かうと警戒されている。


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