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2022/10/25 08:35

下値を試す展開か、中国政策運営に不透明感 無料記事

◆25日の香港マーケットは、中国の政策不安で下値を試す展開か。(亜州リサーチ編集部)
 外部環境は安定的。週明け24日の米株市場では、米利上げペース減速の期待感で、主要指標のNYダウが前営業日比1.3%高、ハイテク株比率の大きいナスダック指数が0.9%高とそろって続伸した。米連邦準備理事会(FRB)は利上げ幅を年内に縮小する――との観測が引き続き材料視されている。米紙は先週、FRBは11月の連邦公開市場委員会(FOMC)で、12月会合での利上げペースを緩めることを協議すると報じていた。また、一部の金融関係者からは、「過度な金融引き締めは景気を下押しする」との懸念が表明されている。
 一方、中国国内では、政策運営の不透明感が強まる状況。習近平・国家主席の政権3期目が発足し、中国新指導部が習派で占められる中、経済統制の動きが強まると警戒されている。中国本土からの資金流出も不安視。24日の外国為替市場では、対米ドルのオフショア人民元が前日の7.22→7.30人民元台に下落し、2010年以来の安値を再び更新した(25日朝方は7.32人民元台で推移)。また、24日の香港・本土相互取引(ストックコネクト)スキームの売買では、本土株の売り越しが179億人民元に上り、過去最大を記録したと伝わっている。
 こうした中、本日の香港・本土マーケットは全体として苦戦を強いられそうだ。米利上げペースの減速観測は好材料となるものの、上述したように内部環境がネガティブだ。ただ、前日の急落を受け、自律反発狙いの買いが入ることには期待したい。


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