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2022/08/19 09:06

方向感を欠く展開か、決算動向で選別物色も 無料記事

◆19日の香港マーケットは、中国発の材料不足で方向感を欠く展開か。(亜州リサーチ編集部)
 外部環境は安定的。18日の米株市場は、金利低下などを手がかりに、主要指標のNYダウが前日比0.1%高と反発し、ハイテク株比率の大きいナスダック指数が0.2%高と3日ぶりに反発した。前日公開された米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨(7月開催分)を受け、「利上げペースは減速する」との見方が改めて広がっている。米10年債利回りは低下した。一部指標の改善も相場を支える。8月のフィラデルフィア連銀業況指数は3カ月ぶりのプラスに浮上し、週間の新規失業保険申請件数は、増加予想に反し減少した。
 一方、内部的には、新規材料に乏しい。依然として、中国経済の不透明感と景気対策の期待感が拮抗している。国内では新型コロナウイルスの新規感染数が増加しているほか、猛暑による電力不足の影響で、一部地域では工場操業が一時停止されている状況だ。他方、政府高官は相次いで、消費や投資の拡大で経済を支える必要性に言及している。また、週明け22日に公表される銀行貸し出しの指標となる最優遇貸出金利「ローンプライムレート(LPR)」に関しては、住宅ローン金利の指標となる5年物が4.45→4.35%、実質的な政策金利と呼ばれる1年物が3.70→3.60%に引き下げられるとの見通しがコンセンサスだ。
 こうした中、本日の香港・本土マーケットは全体として方向感を欠く展開か。中国国内に新規の取引材料が乏しい中、目先は業績動向に着目した値動きとなりそうだ。香港では主要企業の決算報告が佳境に入りつつある。本日は、小米集団(1810/HK)や招商銀行(3968/HK)、TCL電子HD(1070/HK)、新奥能源HD(2688/HK)、中国建築国際集団(3311/HK)、洛陽欒川モリブデン集団(3993/HK)などが中間業績を公表する予定だ。


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