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2022/09/15 08:53

しっかりか、内外環境の改善期待が支え 無料記事

◆15日の香港マーケットは、内外環境の改善期待でしっかりとした展開か。(亜州リサーチ編集部)
 外部環境はひとまず落ち着いている。昨夜の米株市場は、前日に急落した反動で、主要指標のNYダウが前日比0.1%高、ハイテク株比率の大きいナスダック指数が0.7%高とそろって反発した。前日の相場では、米利上げ加速の警戒感で指数が今年最大の下落率を記録。いったん、短期的な戻りを期待した買いが優勢となった。また、8月の米生産者物価指数(PPI)が2カ月連続で前月比マイナスとなったことも、投資家の安心感につながっている。ただ、金融引き締め長期化の見通しは変わらず、上値を買い進む動きはみられなかった。
 他方、米中関係の更なる悪化は依然として警戒される状況。米上院外交委員会は14日、台湾に対する米国の軍事支援強化や、中国が台湾に対し敵対行動に出た時の制裁を盛り込んだ「台湾政策法案」を賛成多数で可決した。それより先、一部の米メディアは13日、「米政府は中国の台湾進攻を抑止するため、対中制裁を検討しているもよう」と報じている。
 一方、中国国内には好材料が浮上。中国南西部の中核都市、四川省成都市は14日、新型コロナウイルス流行が落ち着いたとして、事実上のロックダウン(都市封鎖)措置を全域で解除すると発表した。また、当局が相次ぎ打ち出した景気テコ入れ策の効果も期待されている。
 こうした中、本日の香港・本土マーケットは全体としてしっかりとした展開か。中国の経済活動正常化期待や米株高を支えに、買い戻しが入りそうだ。前日はハンセン指数が約半年ぶりの安値水準に落ち込んでいたとあって、値ごろ感も着目されよう。
なお本日は、中国の中期貸出制度(MLF)金利(9月)が公表される。予想では前回から据え置き。MLFは銀行貸し出しの指標となる最優遇貸出金利「ローンプライムレート(LPR)」に影響を与えるため、注視したい。


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