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2020/08/04 09:06

しっかりとした値動きか、米中は景況感改善 無料記事

◆4日の香港マーケットは、米中の景況感改善でしっかりとした値動きか。(亜州リサーチ編集部)
 外部環境は安定的。昨夜の米株市場は、主要指標のNYダウが前営業日比0.9%高と続伸し、ハイテク株比率の大きいナスダック指数は1.5%高と4日続伸した。ナスダック指数は2週ぶりに史上最高値を更新。また、フィラデルフィア半導体株指数(SOX)は1.9%上昇し、最高値を切り上げた。大型M&A(合併・買収)案件を手がかりにIT大手のマイクロソフトが5.6%高と急伸し、ハイテク関連の相場上昇をけん引する。マイクロソフトは2日、ショート動画投稿アプリ「TikTok(ティックトック)」の米国事業などの買収に関し、親会社である中国IT大手・北京字節跳動科技(バイトダンス)と協議していることを認めた。また、トランプ米大統領は2日、「マイクロソフトなど米企業に(ティックトックの)米国事業を売却しない場合、(安全上の脅威があるとして)同事業は閉鎖させる」と表明している。米製造業の持ち直しも期待された。米サプライマネジメント協会(ISM)が発表した7月の製造業景況感指数(PMI)は54.2となり、前月の52.6から予想(53.6)以上に改善。2019年3月以来の高水準を回復した。
 一方、3日の本土株市場では、主要指標の上海総合指数が1.8%高と続伸。中国景気の先行きが楽観された。朝方公表された7月の財新中国製造業PMI(民間集計)は予想(51.1)を上回る52.8で着地し、約9年半ぶりの高水準に達している。先週、7月30日に開かれた中国共産党の中央政治局会議で、2020年下半期の政策運営方針が確認されたことも引き続き材料視された。政策運営方針のうち財政政策に関しては、「より積極的で効果的なものとし、実効性を重視する」としている。
 金融緩和継続の期待も高まる状況。中国人民銀行(中央銀行)は3日、下期の金融政策について、「ターゲットを絞り、一段と柔軟化させる」とウェブサイトで声明した。
 こうしたなか、本日の香港・本土マーケットは全体としてしっかりとした展開か。米中対立の警戒感は依然として根強いものの、上述したように、米中の景況感改善が相場を支えよう。


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