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2022/09/07 08:57

売り先行か、米利上げ加速を警戒 無料記事

◆7日の香港マーケットは、米利上げ加速を警戒した売りが先行する流れか。(亜州リサーチ編集部)
 外部環境はネガティブ。連休明け6日の米株市場は、利上げ加速が警戒され、主要指標のNYダウが前営業日比0.6%安と続落し、ハイテク株比率の大きいナスダック指数が0.7%安と7日続落した。主要国が相次ぎ利上げに踏み切る中、米連邦準備理事会(FRB)も積極的に金利を引き上げていくと懸念されている。米10年債利回りの上昇は加速し、一時、6月中旬以来の高水準を付けた。経済指標の改善も積極利上げを促す。米サプライマネジメント協会(ISM)が発表した8月の非製造業景況感指数は56.9となり、低下予想(55.3)に反し、前月(56.7)から上昇した。4カ月ぶりの高水準に達する中、米金融当局は利上げをしやすくなるとの見方が広がっている。
 一方、中国本土では本日、今年8月の貿易統計が公表される予定。事前のコンセンサス予想では、輸出と輸入の伸び率がそれぞれ前月実績を下回る見込みだ。なお今週は、9日に同月の物価統計が発表される。
 こうした中、本日の香港・本土マーケットは全体として苦戦を強いられそうだ。上述したように、米利上げ加速の警戒感が逆風となろう。また、中国人民銀行(中央銀行)が5日、通貨防衛策(外貨預金準備率8→6%に引き下げ)を打ち出したにもかかわらず、為替市場で米ドルが対人民元で高止まり(米ドル高・人民元安)していることも不安材料。中国からの資金流出懸念もくすぶっている。


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