2022/05/20 08:40
中国経済対策の期待感でしっかりか、指標金利「LPR」は引き下げ見込み
◆20日の香港マーケットは、中国経済対策の期待感でしっかりとした展開か。(亜州リサーチ編集部)
外部環境は依然として不透明。昨夜の米株市場は、主要指標のNYダウが前日比0.8%安、ハイテク株比率の大きいナスダック指数が0.3%安とそろって続落した。企業業績の警戒感が投資家心理の重しとなっている。小売大手の四半期決算下振れが相次いだことに続き、ハイテク企業の業績不振も懸念された。ネットワーク機器のシスコシステムズが公表した第3四半期決算は1株利益が上振れたものの、売上高は予想を下回っている。その上で、第4四半期の売上高見通しは、予想外の減収を見込んだ。同社株は14%安と急落している。
一方、中国国内の環境はそれほど悪くない。新型コロナウイルス感染対策の行動制限は続いているが、経済対策の期待感は一段と高まっている。李克強・首相は18日、景気の下振れ圧力が強まる中、迅速果断な対応が必要との認識を示し、5月に導入が可能な措置はできるだけ早期に実施する必要があると強調した。
なお、中国人民銀行(中央銀行)は本日朝方(日本時間10時15分ごろ)、銀行貸し出しの指標となる5月の最優遇貸出金利「ローンプライムレート(LPR)」を発表する予定。コンセンサス予想では、1年物が3.65%(前月は3.70%)、5年物が4.55%(同4.60%)にそれぞれ引き下げられる見通しだ。前月は引き下げ予想に反し、3カ月連続で据え置かれている。
こうした中、本日の香港・本土マーケットは全体としてしっかりとした展開か。昨夜の米株安は逆風となるものの、中国経済対策の期待感が相場を支えそうだ。ただ、上述したLPRの動向によっては相場が乱高下する恐れもあるので注意したい。
内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。
外部環境は依然として不透明。昨夜の米株市場は、主要指標のNYダウが前日比0.8%安、ハイテク株比率の大きいナスダック指数が0.3%安とそろって続落した。企業業績の警戒感が投資家心理の重しとなっている。小売大手の四半期決算下振れが相次いだことに続き、ハイテク企業の業績不振も懸念された。ネットワーク機器のシスコシステムズが公表した第3四半期決算は1株利益が上振れたものの、売上高は予想を下回っている。その上で、第4四半期の売上高見通しは、予想外の減収を見込んだ。同社株は14%安と急落している。
一方、中国国内の環境はそれほど悪くない。新型コロナウイルス感染対策の行動制限は続いているが、経済対策の期待感は一段と高まっている。李克強・首相は18日、景気の下振れ圧力が強まる中、迅速果断な対応が必要との認識を示し、5月に導入が可能な措置はできるだけ早期に実施する必要があると強調した。
なお、中国人民銀行(中央銀行)は本日朝方(日本時間10時15分ごろ)、銀行貸し出しの指標となる5月の最優遇貸出金利「ローンプライムレート(LPR)」を発表する予定。コンセンサス予想では、1年物が3.65%(前月は3.70%)、5年物が4.55%(同4.60%)にそれぞれ引き下げられる見通しだ。前月は引き下げ予想に反し、3カ月連続で据え置かれている。
こうした中、本日の香港・本土マーケットは全体としてしっかりとした展開か。昨夜の米株安は逆風となるものの、中国経済対策の期待感が相場を支えそうだ。ただ、上述したLPRの動向によっては相場が乱高下する恐れもあるので注意したい。
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