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2022/05/26 09:07

しっかりか、内外に好材料 無料記事

◆26日の香港マーケットは、内外の好材料でしっかりとした展開か。(亜州リサーチ編集部)
 外部環境は安定的。昨夜の米株市場は、主要指標のNYダウが前日比0.6%高と4日続伸し、ハイテク株比率の大きいナスダック指数が1.5%高と反発した。米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨の内容が買い安心感を誘う。取引時間中に公表された議事要旨(5月開催分)では、大半のメンバーが6月と7月の「0.5%の利上げ」を適切と考えていることが判明。迅速な利上げをすることで、「金融政策を早急に中立的なスタンスに戻す」との認識で一致したこともわかり、利上げペースが更に加速するとの不安もひとまず払しょくされた。
 一方、中国国内では経済対策の期待感が高まっている。国務院(内閣に相当)は25日、経済安定を巡り、地方政府の幹部ら10万人以上を動員した異例のテレビ会議を開催。報道によれば、李克強首相は「失業率の低下」に努めるよう述べたほか、経済成長安定の政策パッケージについて、詳細なガイドラインを5月末までに発表するとした。また、前日は、中国人民銀行(中央銀行)と中国銀行保険監督管理委員会が主要金融機関と会合し、中国経済支援のため貸出を拡大するよう要請したとも伝わっている。
 こうした中、本日の香港・本土マーケットは全体としてしっかりか。上述したように、中国経済対策の期待感と米金融政策の不透明感払しょくが投資家心理の支えとなろう。ただ、中国政府が打ち出す景気刺激策の具体的な内容を見極めたいとするスタンスが強まった場合、買い手控え要因となる恐れもあるので注意したい。


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