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2022/05/30 08:58

しっかりか、内外環境が改善 無料記事

◆週明け30日の香港マーケットは、内外環境の改善でしっかりとした展開となろう。(亜州リサーチ編集部)
 外部環境はポジティブ。先週末の米株市場は、主要指標のNYダウが前日比1.8%高と6日続伸し、ハイテク株比率の大きいナスダック指数が3.3%高と3日続伸した。過度なインフレ懸念が後退し、投資家のリスク選好が強まる。米商務省が27日公表した4月の米個人消費支出(PCE)物価指数は前年同月比で6.3%上昇となり、およそ40年ぶりの高水準となった3月の6.6%上昇から縮小した。物価が落ち着けば、米連邦準備理事会(FRB)の利上げペースも秋以降は鈍化すると期待されている。また、同時に発表された個人消費支出は3カ月ぶりの大幅増加となり、米経済をけん引する消費活動が回復していると楽観された。
 一方、中国国内では経済持ち直しの期待が高まっている。新型コロナウイルスの感染対策で首都北京市などは行動制限が続いているものの、中国最大の経済都市、上海市は経済活動が正常化しつつある。上海市の副市長は29日の記者会見で、感染対策の徹底などを条件に、6月1日以降、企業活動の全面再開を認める方針を明らかにした。
 こうした中、本日の香港・本土マーケットは全体としてしっかりとした展開となろう。先週末の米株高に加え、中国の経済活動正常化期待が追い風となりそうだ。中国政府が景気対策を相次ぎ打ち出していることや、中国本土で新型コロナの1日当たり感染者数が減少していることも引き続き材料視されよう。
 なお、中国本土ではあす31日(日本時間10時ごろ)、5月の製造業PMI(国家統計局などが集計)が公表される予定。直前の市場コンセンサス予想は、前回の47.4をやや上回る48.9で着地する見込みだ(非製造業PMIもやや上回る予想)。


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