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2022/10/17 08:58

神経質な値動きか、米金融引き締め長期化を警戒 無料記事

◆週明け17日の香港マーケットは、米金融引き締め長期化の警戒感で神経質な値動きか。(亜州リサーチ編集部)
 外部環境はネガティブ。14日の米株市場では、高インフレが警戒される中、主要指標のNYダウが前日比1.3%安、ハイテク株比率の大きいナスダック指数が3.1%安とそろって反落した。米ミシガン大学が14日公表した期待インフレ率は、5年先で2.9%(9月時点は2.7%)、1年先で5.1%(同4.7%)とそれぞれ上昇。米連邦準備理事会(FRB)はインフレ抑制のため、積極的な金融引き締め策を長期化するとの観測が高まった。金利高が逆風となるハイテクなど高PER(株価収益率)のグロース(成長)株が急落し、ナスダック指数は年初来安値を更新している。
 内部環境も不透明。中国では先週、14日に予定されていた9月貿易統計の公表が見送られている。遅延理由の開示がないのは異例。16日開幕の共産党大会を前に、市場関係者からは「当局は貿易不振のデータを公表しにくい」との見方も流れている。なお、あす18日は、9月の小売売上高や鉱工業生産、第3四半期(7〜9月)のGDP成長率などがまとめて公表される予定。注目のGDP成長率については、前四半期(4〜6月)の0.4%→3.3%に上向く見込みだ。
 こうした中、本日の香港・本土マーケットは全体として神経質な値動きか。党大会が開催中とあって、「当局は本土株を買い支える」との期待はあるが、上述したように、米金融引き締め長期化の警戒感が相場を重くしそうだ。


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