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2022/07/04 08:58

神経質な値動きか、好悪材料が入り混じる 無料記事

◆連休明け4日の香港マーケットは、好悪材料が入り混じる中で神経質な値動きか。(亜州リサーチ編集部)
外部環境はひとまず安定している。7月1日の米株市場は、主要指標のNYダウが前日比1.0%高と反発し、ハイテク株比率の大きいナスダック指数は0.9%高と5日ぶりに反発した。米景気の先行きを不安視した売りで安く推移する場面がみられたものの、米金利低下が好感され、指数は徐々に上昇の勢いを増している。この日公表された経済指標では、米サプライマネジメント協会(ISM)が発表した6月の製造業景況感指数は53.0となり、2020年6月以来、2年ぶりの低水準に落ち込んだ。市場予想の54.9も大幅に下回っている。他方、米10年債利回りは2.88%となり、節目の3.0%台を割り込んだ。一時、2.79%と約1カ月ぶりの低水準を付けている。
 一方、内部的には好悪材料が入り混じる状況。まず、景況感の改善はプラスだ。7月1日に公表された民間集計の財新中国製造業PMIは51.7となり、前月の48.1から予想(50.1)以上に上昇。景況判断の分かれ目となる50を4カ月ぶりに上回った。これより先、6月30日に国家統計局などが集計・発表した同月の製造業PMIも4カ月ぶりに節目の50を上回っている(50.2)。他方、新型コロナウイルス感染が国内の一部地域で再び増加していることはマイナス。感染拡大が顕著な中国東部の安徽省では、7月1日に封鎖措置を新たな地区で実施した。
 こうした中、本日の香港・本土マーケットは全体として神経質な値動きか。中国の景気持ち直しや米国の長期金利低下は買い材料となるものの、米景気鈍化と中国コロナ再拡大の警戒感が相場の足かせとなりそうだ。


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