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2022/08/16 08:39

しっかりか、米インフレ懸念後退と中国政策期待が支えに 無料記事

◆16日の香港マーケットは、米インフレ懸念の後退と中国経済対策の期待感でしっかりとした展開か。(亜州リサーチ編集部)
 外部環境は安定的。15日の米株市場は、インフレ懸念が薄らぐ中で、主要指標のNYダウが前営業日比0.4%高と4日続伸し、ハイテク株比率の大きいナスダック指数も0.6%高と続伸した。物価統計の下振れや、原油相場の下落(WTI原油先物は2.9%安で続落)などを背景に、インフレがピークアウトするとの期待が続いている。8月のNY連銀製造業景況指数が大幅に悪化したことなどは重しとなったものの、相場を冷やすような売りにはつながらなかった。むしろ、米連邦準備理事会(FRB)は利上げペースを緩やかにする――との見方が広がっている。
 一方、内部的には、好悪材料が交錯する状況。まず、7月の各種経済統計が下振れたことはマイナスだ。15日公表された小売売上高や鉱工業生産などは、軒並み市場予想を下回っている。他方、景気テコ入れ期待は高まる。中国人民銀行(中央銀行)は15日、金融政策ツールの「中期貸出ファシリティ(MLF)」を通じ、計4000億人民元(約7兆8900億円)を市場に供給した。金利は2.75%となり、市場の据え置き予想に反し、前回の2.85%から引き下げられている。
 こうした中、本日の香港・本土マーケットは全体として底堅い展開となろう。内外に景気不安はあるものの、米国でインフレのピークアウト観測が強まっていることや、中国の景気対策に対する期待感が相場を支えそうだ。


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