◆14日の香港マーケットは、米株高を手がかりにしっかりとした展開か。(亜州リサーチ編集部)
　外部環境はひとまず安定している。13日の米株市場では、「悪材料の出尽くし感」が意識される中、主要指標のNYダウが前日比2.8％高と大幅反発し、ハイテク株比率の大きいナスダック指数が2.2％高と7日ぶりに急反発した。9月の米消費者物価指数（CPI）が40年ぶりの高水準を記録し、市場予想も上回ったことで指数はひとまず急落したが（ナスダック指数は一時3.2％安）、売り一巡後、急速に買いが入っている。
　一方、中国国内では本日、9月の物価と貿易の統計が発表される予定。注目の物価統計に関しては（日本時間10時30分ごろ公表）、消費者物価指数（CPI）の上昇率が前年同月比2.9％（前月は2.5％）、生産者物価指数（PPI）が1.0％（同2.3％）で着地すると予想されている。
　こうした中、本日の香港・本土マーケットは全体としてしっかりか。昨夜の米株高や、人民元安進行の一服が相場を下支えしよう。ただ、中国指標には注意したい。米物価指標が上振れているだけに、中国物価統計の内容も気がかりだ。


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