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2020/03/09 08:55

下値を探る展開か、外部環境がネガティブ 無料記事

◆週明け9日の香港マーケットは、海外情勢の不透明感で下値を探る展開か。
 外部環境はネガティブ。先週末の米株市場では、主要指標のNYダウが前日比1.0%安、ハイテク株比率の大きいナスダック指数が1.9%安と続落。新型コロナウイルスの感染拡大に歯止めがかからず、投資家のリスク回避スタンスが一段と強まった。新型コロナはニューヨークなど大都市でまん延し、経済活動が縮小すると不安視されている。
 原油安も逆風。石油輸出国機構(OPEC)とロシアなどの非加盟国が開いた6日の会合では、協調減産で合意できず、WTI原油先物は10%安と3日続落した。また、サウジアラビアが石油増産に転じるとの観測が流れるなか、9日早朝の時間外取引では4年ぶりの安値水準に急落。同様に、時間外のNYダウも大幅に下落している。
 一方、6日の本土株市場では、主要指標の上海総合指数が1.2%安と5日ぶり反落。利益確定の売りに押された。指数は昨日まで4日続伸し、足元では約1カ月半ぶりの高値水準を回復している。世界経済の減速も警戒。欧州や米国など中国以外の主要経済国では、新型コロナウイルスの感染が拡大し、ヒトとモノの移動が制限されている。
 こうしたなか、本日の香港・本土マーケットは下値を探る展開となりそうだ。中国国内では新型コロナ感染拡大の勢いが落ちているものの、他国・地域で拡大していることがマイナスだ。原油相場の急落も関連銘柄にとっての逆風となろう。


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