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2022/04/26 09:09

底値固めの展開か、内外に好材料 無料記事

◆26日の香港マーケットは、内外の好材料で底値固めの展開か。(亜州リサーチ編集部)
 外部環境はひとまず落ち着いている。昨夜の米株市場では、主要指標のNYダウが前営業日比0.7%高と3日ぶり、ハイテク株比率の大きいナスダック指数が1.3%高と4日ぶりにそれぞれ反発した。米長期金利の上昇一服を手がかりに、高PER(株価収益率)のグロース(成長)株が物色され相場を支える。原油安のプラス面も意識。WTI原油先物が3.5%安と大幅続落したことで、ガソリン高などによる消費意欲減退の懸念が薄らいだ。米金融引き締めや、中国の景気減速などを懸念し指数は安くスタートしたものの、売り一巡後に買い戻しの勢いが増している。
 一方、内部的には好悪材料が入り混じる状況。まず、新型コロナウイルス感染対応の強化はマイナスだ。感染が多発した北京市朝陽区では、25日からコロナ検査が実施されている。また、北京市当局は25日夜、朝陽区のほかに、11の区でも検査を実施すると発表した(26日から開始)。結果次第では、上海市と同様に事実上のロックダウン(都市封鎖)に突入する恐れもある。他方、中国人民銀行(中央銀行)が25日、外貨預金準備率を引き下げると発表したことはプラス。これを受けて対米ドルでの人民元売りが一服し、資本流出の警戒感も薄らいだ。また、「人民銀は一部融資の制約緩和を容認し、資金繰り難に陥った不動産デベロッパーの支援を強化した」と関係者の話として伝わったことも改めて好材料となろう。
 なお、香港では主要な中国企業の決算報告が佳境入り。本日は万洲国際(288/HK)や中国海外発展(688/HK)、華能国際電力(902/HK)、重慶鋼鉄(1053/HK)、中聯重科(1157/HK)、江西カン鋒リ業(1772/HK)、新疆金風科技(2208/HK)、中国アルミ(2600/HK)、海通証券(6837/HK)、あす27日は鞍鋼(347/HK)や中国石油化工(386/HK)、香港交易所(388/HK)、龍源電力集団(916/HK)、中国神華能源(1088/HK)、比亜迪(1211/HK)、中国中煤能源(1898/HK)、北京汽車(1958/HK)、広州汽車集団(2238/HK)、中国人寿保険(2628/HK)などが1〜3月期業績を公表する予定だ。
 こうした中、本日の香港・本土マーケットは下値固めの展開か。中国コロナ対策の影響は不安視されるものの、このところの下げが急ピッチなこともあり、米株高と中国経済対策を支えに買い戻しが入りそうだ。


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