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2022/10/11 08:33

神経質な値動きか、世界景気の先行き不安が重しに 無料記事

◆11日の香港マーケットは、世界景気の先行き不安で売られる展開か。(亜州リサーチ編集部)
 外部環境はネガティブ。週明け10日の米株市場では、積極的な米金融引き締めの警戒感が続き、主要指標のNYダウが前営業日比0.3%安、ハイテク株比率の大きいナスダック指数が1.0%安とそろって4日続落した。ナスダック指数は年初来安値を更新している。景気不安も強まった。米金融大手JPモルガンのCEO(最高経営責任者)は10日、米国と世界の経済は6〜9カ月後にリセッション(景気後退)入りする可能性があると警告している。また、9月の米消費者物価指数(CPI)が13日公表されることも気がかり。CPIが予想上振れした場合、米金融引き締めの長期化懸念が一段と深まる恐れもある。
 内部環境も不透明だ。中国では国慶節の大型連休中(10月1〜7日)に、国内で新型コロナウイルスの新規感染者数が大幅に増加した。16日に開幕する5年に1度の中国共産党大会を前に、行動抑制強化の懸念も強まっている。民間集計の9月・中国非製造業購買担当者景気指数(PMI)が大幅に下振れし、景況判断の分かれ目となる50を4カ月ぶりに割り込んだことも引き続きマイナス材料として意識されそうだ。
 こうした中、本日の香港マーケットは全体として神経質な値動きか。上述したように、世界景気の先行き不安が投資家心理の重しとなろう。ただ、指数はこのところ急ピッチに下落していたこともあり、自律反発狙いの買いが入ることには期待したい。


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