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2022/03/25 08:49

買い先行か、原油高一服で安心感 無料記事

◆25日の香港マーケットは、原油相場の上昇一服で買い先行か。(亜州リサーチ編集部)
 外部環境はひとまず安定している。昨夜の米株市場では、主要指標のNYダウが前日比1.0%高、ハイテク株比率の大きいナスダック指数が1.9%高とそろって反発した。米労働市場の底堅さが投資家心理を上向かせている。米労働省が24日発表した新規失業保険申請件数(週間)は、予想以上に前週から減少し、1969年9月以来、52年半ぶりの低い水準となった。雇用情勢が安定する中、米経済をけん引する個人消費も拡大すると期待されている。原油の上昇一服もプラス。ロシア産原油の禁輸に欧州は消極的――と伝わり、一段の原油高に対する警戒感が後退した。WTI原油先物は2.3%安と反落し、過度なインフレ懸念もいったん薄らいでいる。
 内部環境も悪くない。中国当局が景気下支えの方針を相次ぎ示しているほか、本土や香港では新型コロナウイルス感染による行動抑制の緩和期待が高まっている。
 一方、香港・本土では、主要企業の決算報告が本格化。本日は、江西銅業(358/HK)や中国石油化工(386/HK)、安徽海螺水泥(914/HK)、龍湖集団HD(960/HK)、中国神華能源(1088/HK)、中国人民保険集団(1339/HK)、中国人民財産保険(2328/HK)、中国太平洋保険(2601/HK)、中国建材(3323/HK)、交通銀行(3328/HK)、美団(3690/HK)などが通期決算の発表を予定している。前日引け後に公表された主要企業の決算では、中国中煤能源(1898/HK)が前年比175%増益となり、配当の増額も予定された。
 こうした中、本日の香港・本土マーケットは買いが先行する流れか。前日の売り要因となった原油高が一服していることや、根強い中国経済対策の期待感が相場を支えよう。また、主要企業の決算報告が進む中、引き続き業績動向を手がかりにした売買も活発化しそうだ。


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