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2022/07/21 09:03

底堅い展開か、内外環境が改善 無料記事

◆21日の香港マーケットは、内外環境の改善で底堅い展開か。(亜州リサーチ編集部)
外部環境は良好といえる。20日の米株市場は、主要指標のNYダウが前日比0.2%高、ハイテク株比率の大きいナスダック指数が1.6%高とそろって続伸した。企業決算の好調に加え、米当局の産業支援策に対する期待感が相場を支えている。米主要企業の四半期決算発表がシーズン入りする中、直近で公表された企業業績は概ね好調だ。動画配信のネットフリックスは引け後に公表した四半期業績が上振れし、広告代理店のオムニコムも売上高と利益が予想を上回っている。また、米上院は19日、補助金(約540億米ドル)と税額控除で米半導体業界を支援する法案の採決に進むことを賛成多数で決定した。早ければ来週末までに上下院で採決される。フィラデルフィア半導体株指数(SOX)は2.5%高と急伸。他の主要指数をアウトパフォームした。
 米中関係の改善期待も高まる。バイデン米大統領は20日、習近平・国家主席と10日以内に協議する見通しだと発表した。協議では、ロシアのウクライナ侵攻や台湾問題のほか、米国が中国に課している制裁関税の一部撤廃などが話し合われる見込みとなっている。
 内部にも好材料が浮上。マカオ当局者は20日の記者会見で、新型コロナウイルス感染対策の条件が整うことを前提に、23日からカジノ営業を再開させると述べた。また、中国の政府系機関は20日、6月の国内スマートフォン出荷台数が増加に転じたと報告。国内の消費持ち直しも意識される。
 こうした中、本日の香港・本土マーケットは全体として底堅く推移か。新型コロナ感染再拡大や中国不動産ローン問題の警戒感はくすぶるものの、上述したように、内外の好材料が相場を支えよう。


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