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2022/04/06 08:54

売り先行か、内外に不安材料 無料記事

◆休場明け6日の香港マーケットは、米金融引き締めの加速を警戒し売り先行か。(亜州リサーチ編集部)
 外部環境はネガティブ。昨夜の米株市場では、主要指標のNYダウが前日比0.8%安、ハイテク株比率の大きいナスダック指数が2.3%安とそろって3日ぶりに反落した。金融当局者のタカ派(引き締めに積極的)発言が売り材料視される。米連邦準備理事会(FRB)のブレイナード理事は5日に講演し、早ければ5月にも速いペースの資産圧縮を開始し、利上げも着実に進める必要性に言及した。米長期金利が急上昇する中、株価の割高感が意識されたハイテクなど高PER(株価収益率)のグロース(成長)株が大幅に値下がりしている。
 内部環境も不透明。なかでも、中国本土で新型コロナウイルス感染再拡大に歯止めがかからないことがマイナスだ。1日当たり新規感染者数が連日で過去最多を更新する上海市では、事実上のロックダウン(都市封鎖)が延長され、行動抑制の制限も強化されている。景気不安も高まる状況だ。
 こうした中、本日の香港・本土マーケットは苦戦を強いられそうだ。中国経済対策の期待感は持続しているものの、上述したように内外の不安材料が投資家心理の重しとなろう。


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