◆24日の香港マーケットは、中国経済対策の期待感でしっかりとした展開か。(亜州リサーチ編集部)
　外部環境はひとまず安定している。昨夜の米株市場は、主要指標のNYダウが前営業日比2.0％高と続伸し、ハイテク株比率の大きいナスダック指数が1.6％高と4日ぶりに反発した。金融大手の業績改善見通しを受け、過度な景気懸念が薄らいでいる。JPモルガンが決算説明会にあわせて発表したガイダンスでは、（市場部門を除く）純利息収入の見通しが上方修正された。同社株のほか、銀行株が軒並み上昇し、指数を押し上げている。NYダウは先週まで8週連続のマイナスを記録していただけに、買い戻しも入りやすかった。また、バイデン米大統領が23日、中国製品に課しているいる制裁関税に関し、「引き下げを検討している」と述べたこともプラス。中国関連銘柄も物色された。
　一方、中国国内では経済対策の期待感が高まっている。現地メディアが23日報じたところによれば、李克強・首相が主催した国務院常務会議で、1400億人民元の追加税還付や自動車購入の規制緩和、インフラ事業の投資拡大など計33項目に上る追加景気刺激策を決定した。
　こうした中、本日の香港・本土マーケットは全体として底堅く推移しよう。上述したように、中国経済対策の期待感が投資家のリスク選好を強めそうだ。


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