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2022/07/28 08:51

買い先行か、米金融政策の不透明感後退 無料記事

◆28日の香港マーケットは、米金融政策の不透明感後退で買い先行か。(亜州リサーチ編集部)
外部環境はポジティブ。27日の米株市場は、主要指標のNYダウが前日比1.4%高と反発し、ハイテク株比率の大きいナスダック指数が4.1%高と4日ぶりに急反発した。パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長発言が好感される。米連邦公開市場委員会(FOMC)では予想通り0.75%の利上げが決定され、その後の記者会見でパウエル議長は「ある時点で利上げペースを抑制することが適切になる」と発言した。また、米経済は現時点で、リセッション(景気後退)には陥っていない――とも述べている。過度な景気懸念が後退したほか、秋以降の利上げペース鈍化が期待された。
 一方、内部的には好悪材料が交錯する状況。まず、新型コロナウイルス防疫措置の拡大は依然として不安材料だ。世界で初めてロックダウン(都市封鎖)を実施した武漢市で無症状感染が確認されるなか、市内の一部で約100万人を対象に外出規制が指示された。他方、工業企業の業績回復は好材料。中国国家統計局が27日公表した6月の工業企業利益は前年同月比で0.8%増となり、5月の6.5%減からプラス成長に回復した。
 こうした中、本日の香港・本土マーケットは買い先行する流れとなろう。上述したように、米金融政策の不透明感後退が投資家の支えとなる。ただ、買い一巡後は、上値の重さも意識されそうだ。「バイデン米大統領と習近平・中国国家主席は週内にも会談する」との観測が流れる中、内容を見極めたいとするスタンスが強まれば、買い手控え要因となる。


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