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2022/04/07 08:47

神経質な値動きか、米金融引き締め加速を警戒 無料記事

◆7日の香港マーケットは、米金融引き締めの警戒感で神経質な値動きか。(亜州リサーチ編集部)
 外部環境はネガティブ。昨夜の米株市場では、主要指標のNYダウが前日比0.4%安、ハイテク株比率の大きいナスダック指数が2.2%安とそろって続落した。金融引き締めの加速が警戒される。米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨(3月開催分)により、早ければ5月にも資産圧縮を開始することでメンバーの意見がほぼ一致していたことが判明した。利上げを進める方針も示されている。米長期金利も上昇。株価の割高感が意識され、ハイテクなど高PER(株価収益率)のグロース(成長)株が大幅に続落した。
 ウクライナ情勢を巡る警戒感も続く。バイデン米政権は6日、ウクライナ攻撃を強めるロシアに対し、最大手行の資産凍結など追加経済制裁を科すと発表している。世界経済の混乱が不安視される状況だ。
 内部環境も不透明。中国本土で新型コロナウイルス感染再拡大に歯止めがかからない中、景気下押しの警戒感強まっている。事実上のロックダウン(都市封鎖)が延長された上海市では、複数の工場などが稼働停止を余儀なくされた。世界銀行やエコノミストらは、中国経済成長率を相次ぎ下方修正している。ただ、経済対策の期待感は根強い。当局は景気下振れを回避するため、一段の景気テコ入れ策を打ち出すとの見方も広がっている。
 こうした中、本日の香港・本土マーケットは全体として神経質な値動きか。中国経済対策の期待感は支えとなりそうだが、米金融引き締めの警戒感が相場の足かせとなりそうだ。


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