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2022/09/30 08:58

売り先行か、欧米の金融機締め加速を警戒 無料記事

◆30日の香港マーケットは、欧米の金融引き締め加速を警戒し売り先行する流れか。(亜州リサーチ編集部)
 外部環境はネガティブ。29日の米株市場では、金利の上昇が再び不安視される中、主要指標のNYダウが前日比1.5%安と反落し、ハイテク株比率の大きいナスダック指数が2.8%安と3日ぶりに大幅反落した。米連邦準備理事会(FRB)幹部が相次ぎ、タカ派(引き締めに積極的)発言を行ったことで、米債券市場では、国債利回りが上昇。高金利によるリセッション(景気後退)が意識された。また、ドイツで公表された9月の消費者物価指数(CPI)速報値は前年比10.9%上昇となり、1996年に統計開始して以来の最高を記録。欧州中央銀行(ECB)も大幅利上げを続けると警戒された。
 一方、中国では本日(日本時間午前10時30分ごろ)、9月のPMI(国家統計局などが集計)が公表される。直前の市場コンセンサス予想では、製造業PMIが49.7と前回の49.4をやや上回る半面、非製造業PMIは前回の52.6から52.4に低下する見込みだ。
 こうした中、本日の香港・本土マーケットは全体として苦戦を強いられそうだ。中国当局の通貨防衛策を受け、人民元安の進行に歯止めがかかった点はプラスだが、上述したように、欧米の積極的な金融引き締めが重しとなる。昨夜の米株が急落した流れを継ぎそうだ。米市場では、中国企業のADR(米国預託証券)で構成されるナスダック・ゴールデン・ドラゴン中国指数(HXC)は4.8%安と急落している。


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