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2022/10/10 08:59

売り先行か、内外に不安材料 無料記事

◆週明け10日の香港マーケットは、内外環境の不透明感で売られる展開か。(亜州リサーチ編集部)
 外部環境はネガティブ。7日の米株市場では、米利上げペース加速の警戒感が一段と強まる中、主要指標のNYダウが前日比2.1%安、ハイテク株比率の大きいナスダック指数が3.8%安とそろって大幅に3日続落した。9月の米雇用統計で失業率が予想外に低下したことを受け(景気堅調によるインフレ高進)、米連邦準備理事会(FRB)は大幅な追加利上げを実施すると懸念されている。米10年債利回りや2年債利回りの上昇も続いた。
 内部環境にも不安材料がある。中でも、景況感の悪化がマイナスだ。8日に公表された民間集計の9月・中国非製造業購買担当者景気指数(PMI)は49.3となり、市場予想(54.4)以上に前月(55.0)から低下。景況判断の分かれ目となる50を4カ月ぶりに割り込んだ。また、国慶節の大型連休中(10月1〜7日)に、新型コロナウイルスの新規感染者数が大幅に増加。16日に開幕する5年に1度の中国共産党大会を前に、行動抑制が強化される懸念も高まっている。
 こうした中、本日の香港マーケットは全体として苦戦を強いられそうだ。上述したように、内外の不安材料が投資家心理の重しとなろう。本土市場は国慶節により先週(3〜7日)は休場。連休中の前半は香港株が上昇していたものの、後半は続落していただけに、その流れを継ぐ可能性もありそうだ。


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