2022/11/01 08:29
売り先行か、内外環境に不透明感
◆1日の香港マーケットは、内外環境の不透明感で売り先行か。(亜州リサーチ編集部)
外部環境はやや不透明。10月31日の米株市場は、様子見ムードが漂う中、主要指標のNYダウが前営業日比0.4%安と7日ぶりに反落し、ハイテク株比率の大きいナスダック指数も1.0%安と反落した。米国では今週、2日(日本時間3日未明)に連邦公開市場委員会(FOMC)の結果、4日に10月の雇用統計など重要イベントが相次ぐ。投資家の慎重スタンスが強まった。また、ユーロ圏で10月の消費者物価指数(CPI)が予想を上回る10.7%上昇となり、再び過去最高のインフレ率を更新したこともネガティブ材料。米債券市場では、10年債利回りが上昇している。
内部環境も厳しい。香港政府が10月31日の夕方に発表した2022年第3四半期(7〜9月)の域内総生産(GDP)速報値は、前年同期比で4.5%減となった。3四半期連続のマイナス成長となっている。また、31日朝方に公表された10月の中国製造業PMIは49.2となり、予想(49.8)以上に前月実績(50.1)から低下した。景況判断の境目となる50を再び割り込んでいる。
なお、本日の取引時間中(日本時間10時45分ごろ)に、民間集計の10月財新・中国製造業PMIが発表される予定。市場予想では前回の48.1→48.5に上昇する見込みだ。
こうした中、本日の香港・本土マーケットは売りが先行する流れか。上述したように、内外環境の不透明感が重しとなろう。米金利高を背景に、人民元安が進行していることも懸念材料だ。
内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。
外部環境はやや不透明。10月31日の米株市場は、様子見ムードが漂う中、主要指標のNYダウが前営業日比0.4%安と7日ぶりに反落し、ハイテク株比率の大きいナスダック指数も1.0%安と反落した。米国では今週、2日(日本時間3日未明)に連邦公開市場委員会(FOMC)の結果、4日に10月の雇用統計など重要イベントが相次ぐ。投資家の慎重スタンスが強まった。また、ユーロ圏で10月の消費者物価指数(CPI)が予想を上回る10.7%上昇となり、再び過去最高のインフレ率を更新したこともネガティブ材料。米債券市場では、10年債利回りが上昇している。
内部環境も厳しい。香港政府が10月31日の夕方に発表した2022年第3四半期(7〜9月)の域内総生産(GDP)速報値は、前年同期比で4.5%減となった。3四半期連続のマイナス成長となっている。また、31日朝方に公表された10月の中国製造業PMIは49.2となり、予想(49.8)以上に前月実績(50.1)から低下した。景況判断の境目となる50を再び割り込んでいる。
なお、本日の取引時間中(日本時間10時45分ごろ)に、民間集計の10月財新・中国製造業PMIが発表される予定。市場予想では前回の48.1→48.5に上昇する見込みだ。
こうした中、本日の香港・本土マーケットは売りが先行する流れか。上述したように、内外環境の不透明感が重しとなろう。米金利高を背景に、人民元安が進行していることも懸念材料だ。
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