2022/06/27 09:15
買い先行か、内外環境が改善
◆週明け27日の香港マーケットは、内外環境の改善で買い先行か。(亜州リサーチ編集部)
外部環境はややポジティブとなっている。先週末の米株市場では、主要指標のNYダウが前日比2.7%高、ハイテク株比率の大きいナスダック指数が3.3%高とそろって大幅続伸した。米利上げペースの加速懸念がやや薄らいだことを好感。景気悪化の懸念が続く中で、インフレがピークを打つとの期待が広がった。米ミシガン大学が24日公表した6月の消費者信頼感指数(確報値)は50.0となり、速報値(50.2)から下方修正され、過去最低を記録。その上で、5〜10年先のインフレ期待は速報値から低下した。
対中圧力の緩和も期待される。国際通貨基金(IMF)は24日、対米経済審査報告書を公表し、インフレを抑制するため、中国などに課した制裁関税の撤廃を提案した。すでにバイデン米政権は、トランプ前政権が中国に課した制裁関税に関し、一部を撤廃する方向で検討中。26〜28日に開かれる先進7カ国首脳会議(G7サミット)の後、決定が公表されるとの観測もある。
中国国内の環境も良好。国内で経済活動の正常化期待が高まっているほか、当局が景気テコ入れ策を相次ぎ打ち出していることが好材料だ。本土で6月25日に確認された新型コロナウイルスの新規感染数は39人にとどまり、前日から減少している。
こうした中、本日の香港・本土マーケットは買いが先行する流れか。上述したように、中国で早期の経済活動正常化が期待されていることや、米金融引き締め加速の懸念後退が投資家心理を上向かせよう。
内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。
外部環境はややポジティブとなっている。先週末の米株市場では、主要指標のNYダウが前日比2.7%高、ハイテク株比率の大きいナスダック指数が3.3%高とそろって大幅続伸した。米利上げペースの加速懸念がやや薄らいだことを好感。景気悪化の懸念が続く中で、インフレがピークを打つとの期待が広がった。米ミシガン大学が24日公表した6月の消費者信頼感指数(確報値)は50.0となり、速報値(50.2)から下方修正され、過去最低を記録。その上で、5〜10年先のインフレ期待は速報値から低下した。
対中圧力の緩和も期待される。国際通貨基金(IMF)は24日、対米経済審査報告書を公表し、インフレを抑制するため、中国などに課した制裁関税の撤廃を提案した。すでにバイデン米政権は、トランプ前政権が中国に課した制裁関税に関し、一部を撤廃する方向で検討中。26〜28日に開かれる先進7カ国首脳会議(G7サミット)の後、決定が公表されるとの観測もある。
中国国内の環境も良好。国内で経済活動の正常化期待が高まっているほか、当局が景気テコ入れ策を相次ぎ打ち出していることが好材料だ。本土で6月25日に確認された新型コロナウイルスの新規感染数は39人にとどまり、前日から減少している。
こうした中、本日の香港・本土マーケットは買いが先行する流れか。上述したように、中国で早期の経済活動正常化が期待されていることや、米金融引き締め加速の懸念後退が投資家心理を上向かせよう。
内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。