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2022/07/26 09:05

神経質な値動きか、内外環境が不透明 無料記事

◆26日の香港マーケットは、内外環境の不透明感で神経質な値動きか。(亜州リサーチ編集部)
外部環境はやや不透明。25日の米株市場は、ハイテク大手の決算や米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果発表を前に、全体として方向感を欠く展開だった。主要指標のNYダウが前営業日比0.3%高と反発する一方、ハイテク株比率の大きいナスダック指数は0.4%安と続落している。米国では主要企業の四半期決算報告がスタートし、今週はアルファベット(グーグル)やマイクロソフト、アップル、アマゾンなどが業績発表を予定。また、FOMCの結果は27日(日本時間28日未明)に公表される。市場で懸念されていた1.0%利上げの警戒感は後退しているが、9月以降の利上げペースが気がかりだ。
 一方、内部的には、新型コロナウイルス感染拡大が依然として不安材料となる。国家衛生健康委員会が25日発表したところによれば、24日に確認されたコロナの新規市中感染(症状あり)は101人となり、再び100人の大台にのせた。感染者数が高止まりする中、中国各地で行動制限が強化されている。実体経済に対する影響も懸念される状況だ。ただ、景気支援策の効果に対する期待感は根強い。中国当局が大規模な経済対策を打ち出すとの見方は後退したものの、これまでに関係部局は産業支援や消費拡大など各種対策を実施している。直近では、資金繰り難に直面する不動産デベロッパーを支援するため、中国政府が2000億〜3000億人民元(約4兆〜6兆円)規模のファンド創設を計画しているもよう――と伝わった。
 こうした中、本日の香港・本土マーケットは全体として神経質な値動きとなろう。中国のコロナ感染再拡大が不安視されるほか、米金融政策を見極めたいとするスタンスが上値を抑えよう。ただ、中国当局がこれまでに打ち出した政策の効果に対する期待感も根強く、下値を叩くような売りも出にくいだろう。


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