/ 詳細
検索 (期間指定)
期間
亜州リサーチFacebook公式ページ 亜州リサーチYoutube公式チャンネル

2023/02/07 08:44

売り継続か、内外に不安材料 無料記事

◆7日の香港マーケットは、内外環境の不透明感で売り継続か。(亜州リサーチ編集部)
 外部環境は依然としてネガティブ。6日の米株市場は、米金融緩和の期待後退でNYダウが前営業日比0.1%安と3日続落し、ハイテク株比率の大きいナスダック指数も1.0%安と続落した。雇用統計の強い結果が引き続きマーケットの重しとなっている。1月の米雇用統計では、非農業部門の雇用者数が予想を大幅に上回り、失業率も予想に反し53年ぶりの水準にまで低下した。「早期の利上げ打ち止め」や「年後半の利下げ転換」の期待が弱まっている。また、パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長など金融関係者が7日に会見することも懸念材料として意識された。タカ派(引き締めに積極的)スタンスを継続するかに注目が集まっている。
 内部環境も不透明。中国人民銀行(中央銀行)の資金吸収スタンスが懸念ざれる状況だ。人民銀は6日、リバースレポ取引により、満期分との差引で3730億人民元を市中から引き揚げている。先週も、連日で巨額の資金を吸収した。本土からの資金流出も不安材料。本土・香港間の相互取引スキームを通じた6日の本土株売買では、香港・海外の投資家は先週3日に続き大幅な売り越しとなっている。
 こうした中、本日の香港・本土マーケットは売りが継続する流れとなろう。内外環境の不透明感が引き続き、投資家心理の重しとなる。ただ、このところの急ピッチな下落で、ハンセン指数などは約1カ月ぶりの安値水準に落ち込んでいることもあり、売り一巡後は自律反発狙いの買いが入ることに期待したい。


内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。

関連ニュース同じカテゴリーのニュース