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2022/12/30 08:20

米金利低下でしっかりか、中国PMIは気がかり 無料記事

◆大納会となる30日の香港マーケットは、米金利低下を好感し、しっかりとした展開となろう。(亜州リサーチ編集部)
 外部環境は安定的。29日の米株市場は、金利上昇一服を材料に、主要指標のNYダウが前日比1.0%安と反発し、ハイテク株比率の大きいナスダック指数が2.6%高と3日ぶりに急反発した。米利上げの長期化観測がやや後退する中、米債券市場では、米10年債利回りが低下。金利高による割高感で売られていたハイテクなど高PER(株価収益率)のグロース(成長)株に買い戻しが入り、全体相場を押し上げた。米労働省が29日公表した新規失業保険申請件数(週間)は、ほぼ予想通りの結果。金融当局の引き締め効果があったとの見方が広がり、積極的な利上げに対する懸念も薄らいでいる。
 一方、中国ではあす31日(日本時間午前10時30分ごろ)、12月のPMI(国家統計局などが集計)が公表される予定。直前の市場コンセンサス予想では、製造業PMIが47.8(前回48.0)、非製造業PMIが46.5(前回46.7)にそれぞれ低下する見込みだ。
 こうした中、本日の香港・本土マーケットは全体としてしっかりとした展開となろう。上述したように、米金利の上昇一服が手がかりだ。ただ、中国経済指標が気がかり材料として意識されることには注意したい。また、中国のコロナ感染状況も不安材料としてくすぶっている。

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