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2023/07/17 09:01

中国指標発表控え神経質な値動きか、台風警報発令で香港前場取引停止へ 無料記事

◆週明け17日の香港マーケットは、中国指標の内容を気にしながら神経質な値動きか。(亜州リサーチ編集部)
 外部環境は中立。14日の米株市場は、主要企業の好決算が相場を支える半面、高値警戒感が意識され、全体としては上値が重かった。主要指標のNYダウは前日比0.3%高と5日続伸し、約7カ月ぶりの高値水準を回復。一方、ハイテク株比率の大きいナスダック指数は0.2%安と5日ぶりに反落した。米国では、主要企業の第2四半期決算報告がスタート。医療保険のユナイテッドヘルスが公表した決算は売上高と1株利益が予想を上回り、通期の1株利益見通しが上方修正されている。同社株は7%超上昇し、NYダウの押し上げ要因となった。
 一方、中国国内には気がかり材料がある。本日の取引時間中(日本時間午前11時ごろ)に、6月の小売売上高や鉱工業生産、第2四半期のGDP成長率などがまとめて公表される予定だ。注目のGDP成長率(4〜6月)については、前四半期(1〜3月)の4.5%→6.1%に加速する見込みだが、鉱工業生産や小売売上高などは、前月から減速すると予想されている。
 なお、香港天文台は17日午前0時40分(現地時間、以下同)、台風4号(タリム)の接近を受け、台風警報「シグナル8」を発令した。少なくとも正午までは「シグナル8」を維持する見込みとしている。これを受けて香港証券取引所は17日、「シグナル8」以上の台風警報発令に関する取引規定により、本日のプレオープニングセッションを中止すると発表した。香港天文台の発表に基づくと、前場の取引も中止となる可能性が高い。
 こうした中、本日の香港・本土マーケットは中国指標をにらみながら神経質な値動きとなろう。人民元高・米ドル安の動きが一服していることや、先週末の米株市場で、中国企業のADR(米国預託証券)で構成されるナスダック・ゴールデン・ドラゴン中国指数(HXC)が2.2%安と反落したことも重しだ。


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