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2020/03/12 08:58

上値の重い展開か、WHOは新型コロナ「パンデミック」宣言 無料記事

◆12日の香港マーケットは、新型コロナを巡る不透明感で上値の重い展開か。
 外部環境はネガティブ。昨夜の米株市場では、主要指標のNYダウが前日比5.9%安、ハイテク株比率の大きいナスダック指数が4.7%安とそろって急反落した。欧州や米国で新型コロナウイルスの感染拡大に歯止めがかからず、投資家心理が再び悪化している。世界保健機関(WHO)のテドロス事務局長は11日、パンデミック(世界的流行)を宣言。ヒトとモノの移動制限が強化され、世界のサプライチェーンが混乱するとの警戒感が広がっている。NYダウは史上最高値を付けた2月12日からの下落率が「弱気相場」の目安となる20%を超えた。欧州の主要株価指数に関しては、今週に入り軒並み「弱気相場」入りしている。
 一方、11日の本土株市場では、主要指標の上海総合指数が0.9%安と反落。中国以外の国・地域で新型コロナ感染の拡大が止まらず、世界的な景気悪化が警戒された。中国の経済活動再開の期待が強まるなか指数はプラス圏で推移していたものの、中盤からマイナスに転じている。
 他方、中国国営テレビは昨夜、「李克強首相が開催した国務院の常務会議は、一部の銀行を対象とした預金準備率の引き下げを求めた」と伝えた。
 こうしたなか、本日の香港・本土マーケットは全体として上値の重い展開か。中国の景気対策は支えになりそうだが、新型コロナの世界経済に対する影響が見通せないなかで、買い進む動きも限定的となろう。


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