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2023/05/03 08:44

売り先行か、米金融株安が重しに 無料記事

◆3日の香港マーケットは、米金融株安を嫌気した売りが先行する流れか。(亜州リサーチ編集部)
 外部環境はネガティブ。2日の米株市場は、米地銀の経営不安が根強い中、主要指標のNYダウが前日比1.1%安、ハイテク株比率の大きいナスダック指数も1.1%安とそろって続落した。経営破綻した米中堅地銀ファースト・リパブリック・バンクについては、JPモルガン・チェースが買収を決定したが、地銀の破綻は広がるとの懸念も根強く、中堅地銀株は軒並み急落。大手金融株も値を下げた。米金融政策も気がかり。3日まで開催の米連邦公開市場委員会(FOMC)では、追加利上げが決定される見込みだが、市場の一部では「利上げは今回でいったん打ち止め」との観測も流れている。パウエル米連邦準備理事会(FRB)の記者会見が注目だ。
 一方、内部的には好悪材料が交錯する。中国当局が経済対策を強めるとの観測が流れていることはプラスだが、景気持ち直しの期待が後退したことはマイナスだ。先週開催された中国共産党の政治局会議では、内需の回復に力強さがないとして、経済支援スタンスを維持するスタンスが確認されている。他方、4月30日に公表された4月の中国製造業PMI(国家統計局などが集計)は49.2に低迷し、景況判断の境目となる50を4カ月ぶりに割り込んだ。
 こうした中、本日の香港マーケットは全体として苦戦を強いられそうだ。中国経済対策の期待感は根強いものの、上述したように、米金融株安が重しとなろう。なお、本土市場はメーデー連休により3日まで休場。あす4日に取引を再開する。



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