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2023/01/12 08:34

買い先行か、米中の物価統計には注意 無料記事

◆12日の香港マーケットは、米株高と商品市況高を手がかりにしっかりとした展開か。(亜州リサーチ編集部)
 外部環境は安定している。11日の米株市場は、インフレ鈍化期待が強まる中、主要指標のNYダウが前日比0.8%高と続伸。ハイテク株比率の大きいナスダック指数は1.8%高と4日続伸した。12日に公表される12月の米消費者物価指数(CPI)は、3カ月連続で前年同月比の伸び率が縮小するとの見通し。市場関係者の一部からは、「予想以上に鈍化する」と指摘されている。インフレの鈍化基調が鮮明化すれば、米連邦準備理事会(FRB)の引き締めも緩やかになると期待された。米債券市場では、米10年債利回りが低下して推移している。
 一方、中国では本日(日本時間10時30分ごろ)、昨年12月の物価統計が公表される予定。市場コンセンサスでは、消費者物価指数(CPI)の上昇率が前年同月比1.8%(前月は1.6%)、生産者物価指数(PPI)がマイナス0.1%(同マイナス1.3%)で着地する見通しとなっている。
 こうした中、本日の香港・本土マーケットは全体としてしっかりとした展開か。米株高が好感されるほか、原油や銅などの商品市況高も材料視されよう。NY市場でWTI原油先物は3.0%高で5日続伸し、ロンドン金属取引所(LME)で銅相場は昨年6月以来の高値を付けた。ただ、寄り付き直後に中国物価統計、今夜に米国物価統計が公表されることには注意したい。結果次第では波乱要因となる。


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