2023/06/15 08:57
米ハイテク株高で買い先行か、中国経済イベントに注目
◆15日の香港マーケットは、米ハイテク株高を好感した買いが先行する流れか。(亜州リサーチ編集部)
外部環境はそれほど悪くない。14日の米株市場では、米金融引き締め長期化を警戒して一時急落したものの、引けにかけて買い戻しの動きがみられた。主要指標のNYダウが前日比0.7%安と7日ぶりに反落する一方、ハイテク株比率の大きいナスダック指数は0.5%高と5日続伸している。ナスダック指数は昨年4月以来の高値水準を切り上げた。注目の米連邦公開市場委員会(FOMC)は大方の予想通り、11会合ぶりに政策金利の据え置きを決定。その上で、政策金利見通しが上方修正された。年内の追加利上げが警戒され、NYダウは一時1.25%下げている(ナスダック指数も一時マイナス)。ただ、パウエル米連邦準備理事会(FRB)が記者会見で、「7月会合での利上げ決定は未定」と発言したことは支えとなった。米株市場の不安心理を表すVIX(20を超えると不安心理が高まった状態とされる通称「恐怖指数」)は13.88となり、前日比で5.00%下落。今年の最低水準に接近した。
一方、中国では本日朝方(日本時間10時20分ごろ)、今月の中期貸出ファシリティ(MLF)金利、取引時間中(同11時ごろ)に5月の各種経済統計(小売売上高や鉱工業生産など)公表される予定。MLF金利については、前回の2.75→2.65%に引き下げられると予想されている。経済統計に関しては、4月実績から減速するとの見方がコンセンサスだ。
こうした中、本日の香港・本土マーケットは買い先行しそうだ。米ハイテク株高が好感されるほか、中国経済対策の期待感も続いている。外電は13日、一連の追加景気刺激策について、早ければ今週16日にも、国務院(内閣に相当)で議論される可能性があると報道。きょう報告される経済指標が弱い内容だった場合、政策期待が一段と高まる可能性もあろう。
内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。
外部環境はそれほど悪くない。14日の米株市場では、米金融引き締め長期化を警戒して一時急落したものの、引けにかけて買い戻しの動きがみられた。主要指標のNYダウが前日比0.7%安と7日ぶりに反落する一方、ハイテク株比率の大きいナスダック指数は0.5%高と5日続伸している。ナスダック指数は昨年4月以来の高値水準を切り上げた。注目の米連邦公開市場委員会(FOMC)は大方の予想通り、11会合ぶりに政策金利の据え置きを決定。その上で、政策金利見通しが上方修正された。年内の追加利上げが警戒され、NYダウは一時1.25%下げている(ナスダック指数も一時マイナス)。ただ、パウエル米連邦準備理事会(FRB)が記者会見で、「7月会合での利上げ決定は未定」と発言したことは支えとなった。米株市場の不安心理を表すVIX(20を超えると不安心理が高まった状態とされる通称「恐怖指数」)は13.88となり、前日比で5.00%下落。今年の最低水準に接近した。
一方、中国では本日朝方(日本時間10時20分ごろ)、今月の中期貸出ファシリティ(MLF)金利、取引時間中(同11時ごろ)に5月の各種経済統計(小売売上高や鉱工業生産など)公表される予定。MLF金利については、前回の2.75→2.65%に引き下げられると予想されている。経済統計に関しては、4月実績から減速するとの見方がコンセンサスだ。
こうした中、本日の香港・本土マーケットは買い先行しそうだ。米ハイテク株高が好感されるほか、中国経済対策の期待感も続いている。外電は13日、一連の追加景気刺激策について、早ければ今週16日にも、国務院(内閣に相当)で議論される可能性があると報道。きょう報告される経済指標が弱い内容だった場合、政策期待が一段と高まる可能性もあろう。
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