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2023/07/12 08:45

買い先行か、米中指標控え上値の重さも 無料記事

◆12日の香港マーケットは、買い先行も米中の指標発表前に上値も重そうだ。(亜州リサーチ編集部)
 外部環境に目立った変化はない。11日の米株市場は、買い戻しの動きが続き、主要指標のNYダウが前日比0.9%高、ハイテク株比率の大きいナスダック指数が0.5%高とそろって続伸した。NYダウは前週末までの3営業日で約2%も下げている。米金利低下も支えとなった。12日公表される6月の米消費者物価指数(CPI)に関しては、総合指数と食品とエネルギーを除くコア指数がそろって前月から上昇ペースの鈍化が見込まれている。米債券市場では、長期債利回りが前日に続き低下した。もっとも、インフレ動向を見極めたいとするスタンスも根強く、上値も限定されている。
 一方、中国国内の環境は悪くない。景気回復遅れは依然として懸念材料となるものの、経済対策の期待感も高まっている。市場関係者の間からは、中国人民銀行(中央銀行)が追加の金融緩和を打ち出すとの観測も流れた。
 昨日引け後に報告された6月の金融統計では、国内金融機関の新規融資が市場予想以上に前月から急増し、マネーサプライ(通貨供給量)M2の伸びも予想を上回った。
 こうした中、本日の香港・本土マーケットは全体として底堅く推移か。米金利の低下や人民元相場の安定、中国金融統計の上振れなどが好材料として意識されよう。ただ、米中の指標発表を控え、買い一巡後は上値も重くなりそうだ。中国では今週13日に6月の貿易統計、週明け17日に第2四半期GDP成長率、6月の各種経済統計(小売売上高や鉱工業生産)などが報告される。


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