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2023/04/04 08:39

米金利低下でしっかりか、休場控え様子見も 無料記事

◆4日の香港マーケットは、米金利低下を手がかりに底堅い展開か。(亜州リサーチ編集部)
 外部環境は概ね良好。3日の米株市場は、一部銘柄の下げが響き、ハイテク株などは安く推移したものの、エネルギー株の主導で全体としては底堅かった。主要指標のNYダウは前営業日比1.0%高と4日続伸し、約1カ月半ぶりの高値水準を回復している。主要産油国が原油減産を発表し、原油先物相場が急伸。シェブロンなど資源関連の銘柄群に買いが先行した。他方、ハイテク株比率の大きいナスダック指数は0.3%安と4日ぶりに反落。1〜3月期の販売台数が予想を下回り、電気自動車のテスラが6%安と急落したことが一因となった。なお、米サプライマネジメント協会(ISM)が公表した3月の製造業景況感指数は予想以上に低下し、米10年債利回りも下げが加速している。ただ、相場に対する影響は限定された。
 内部環境もそれほど悪くない。前日公表された中国の3月財新製造業PMIは50.0にとどまり、市場予想(51.4)を大幅に下回ったものの、逆に「景気懸念は経済対策につながる」との見方も出ている。半導体など先端技術を巡る米中摩擦が強まる中、当局は産業支援の姿勢を続けるとの期待も根強い状況だ。
 こうした中、本日の香港・本土マーケットは全体として底堅い展開か。米金利低下が相場を下支えしそうだ。ただ、休場を前に様子見ムードが漂う可能性もあろう。香港市場はあす5日が清明節、7日と10日がイースターで休場となる(本土市場は5日が休場)。



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