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2023/06/23 08:39

方向感を欠く展開か、本土市場は端午節で休場 無料記事

◆休場明け23日の香港マーケットは、本土休場で方向感を欠く展開か。(亜州リサーチ編集部)
 外部環境は落ち着きつつある。22日の米株市場は、金融引き締め長期化の過度な懸念が薄らぐ中、全体としてはしっかりとした展開だった。主要指標のNYダウは4日続落したものの前日比0.01%安にとどまり(一時0.3%安)、ハイテク株比率の大きいナスダック指数は1.0%高と4日ぶりに反発している。パウエル米連邦準備理事会(FRB)は前日の下院に続き、上院でも半期に一度の議会証言に臨んだ。議長は「2%のインフレ目標を達成するためには、年内にあと1回か2回の追加利上げが必要」との見解を示している。タカ派(引き締めに積極的)スタンスが継続していることはマイナスだが、市場の一部では、「利上げ懸念は徐々に織り込んでいる」との見方もあった。個別では、アップル株が1.7%上昇し、上場来高値を更新。ハイテク全体をけん引した。また、米株市場の不安心理を表すVIX(20を超えると不安心理が高まった状態とされる通称「恐怖指数」)は12.91となり、前日比で2.2%下落。今年の最低水準を更新した。
 一方、中国国内に新規材料は乏しい。中国マーケットは端午節の祝日により、きょう23日も休場となる(香港市場は22日のみ休場)。相場に影響する中国発のニュースヘッドラインに関しても、通常より少なくなりそうだ。
 こうした中、本日の香港マーケットは全体として方向感を欠く展開か。米ハイテク株は支えとなりそうだが、中国発の手がかり材料難が積極的な売買を手控えさせそうだ。


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